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訳アリ物件に住むのは良い?悪い?

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賃貸物件や中古住宅の購入などを利用して家探しをする場合に、一番問題になるのは予算との兼ね合いです。賃貸物件であれば1ヶ月あたりの家賃の金額になりますし、中古住宅の購入であれば販売価格がいくらになるのかについて、関心が引かれるのは確かです。経済的負担に限定して魅力的に映る物件の典型例に、いわゆる訳アリ物件と言うものがあります。訳アリ物件といえば、専門的に日本全国津々浦々の物件情報が収集されている大島てる氏のウエブサイトは全国的に高い知名度を誇ります。大島てる氏のウエブサイトを参照すると、身近な場所にもいわゆる訳アリ物件が現存していることに驚く人も多いのではないでしょうか。となると、部屋探しをしていると何かいわくつきの物件を案内される可能性があるわけです。それでは訳アリ物件に住むという選択肢の妥当性はどのように考えるべきなのでしょうか。

そもそも訳アリ物件の定義ですが、過去に事件や事故が発生し死亡した経緯を持つ不動産物件のことを指しています。この定義に従えば、殺人事件や自殺などで死亡する等の故意の行為によるものだけでなく、失火による火事などの事故などの現場まで幅広く含まれることになります。個人差はありますが幽霊を目撃するなどの恐怖体験をする入居者が続出するなど、法律的に心理的瑕疵物件とも呼ばれます。

過去に火事などの事故や殺害事件などが発生した現場であることから、入居が避けられる傾向が強いのは確かです。そのため不動産会社では訳アリ物件は、心理的瑕疵である事実は重要事項説明書で、入居希望者に事前に説明することが義務付けられています。そのため家賃は3割程度相場よりも安くなっていることが多いので、コストを削減できるメリットがあります。恐怖体験などの話は信じない方や、過去の事件事故現場であることが気にならない人にとっては、家賃が相場よりも安い賃貸物件に過ぎないのでコスト削減によるメリットは大きくなるでしょう。

訳アリ物件にあえて居住することのデメリットとしては、やはり恐怖体験に遭遇する可能性があることです。そして過去に犯罪事件の現場になっているような経緯があるようなエリアでは、治安状態に問題を抱えている可能性があります。過去の経緯に関係なく治安の悪いエリアでは、犯罪被害に遭遇するリスクが高いのもデメリットと評価できます。
あえて入居を検討するなら、訳アリ物件の過去の経緯をどう評価するか、恐怖体験などのリスクについての捕らえ方で入居の可否を判断するほかありません。